大阪IR開業時期が1年延期へ、2030年秋ごろに 万博とIR工事は両立可能?経済界から不満の声も
大阪府と大阪市は、カジノを含む統合型リゾート=IRについて、開業時期を約1年延期すると発表しました。5日の会議では、開業に向けた別の課題も浮き彫りとなりました。
大阪府・吉村洋文知事
「延びたといっても1年。計画中止になったとか、ものすごく延びたというものではない」
この日、IRの開業時期の1年延期について、大阪府の吉村知事は楽観的な見方を示しましたが、本当に大丈夫なのでしょうか。
発表ではこれまで、「2029年の秋から冬ごろ」としていた開業時期が「2030年の秋ごろ」に、約1年延期となりました。
その理由については……。
吉村知事「国の認定についても1年かかりましたから」
IRの開業に必要な国の認定手続きに時間がかかったためだと主張しました。しかし、この日の会議では課題が浮き彫りとなりました。
大阪府・森岡武一副知事
「事業工程によるとIRの準備工事と本体工事が万博の工事や開催と並行することになると思うが」
IR予定地を囲むように建設が進む「大阪・関西万博」との兼ね合いです。万博は再来年の4月から10月に開催されますが、ちょうどこの時期に、IRの建設工事も始まる予定なのです。
IR推進局・坂本篤則局長
「開催期間中の工事については、万博会場に対して交通アクセス、騒音、振動、粉塵などの悪影響が生じることを防止するために、適切な対策を施すこと」
担当者は、「万博の開催とIRの工事を平行して行うことは可能」との認識ですが、経済界からは、既にこんな「不満」の声も聞かれます。
経済界の関係者
「万博サイドから『工事は万博優先で』と言われていて、IRの計画が思うように進められない」
同じ夢洲で計画されている二つの巨大プロジェクト。両立はできるのでしょうか。
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