諫干調整池に水上太陽光発電設置 大石知事が検討を表明「広大な水域での取り組みは有効」
27日に始まった県議会一般質問で、大石知事は、諫早湾干拓の調整池に、国内最大規模の水上太陽光発電施設の設置に向けた検討を始めることを正式に表明しました。
自民党の中島浩介議員(57)が「地域特性を生かした再生可能エネルギーの導入」について質しました。
大石知事:
「傾斜地や山地が多い本県の地理的な特性を踏まえると、広大な水域での取り組みが有効だと思われる。諫早湾干拓調整池を活用した水上太陽光発電導入の可能性について地元の市や関係団体と十分協議しながら検討して参りたい」
調整池の広さは約2600ヘクタールで、導入すれば、現在、国内最大規模の、湖の面積が60ヘクタールの千葉県(市原市)山倉ダムの水上太陽光発電を上回り、国内最大規模となる見込みです。
知事は、再生可能エネルギーを活用した脱炭素の取り組みを促進し、地域の農林水産業の成長に加え、企業誘致を加速することで雇用の場の創出や企業から選ばれる地域を目指したいとしています。
県は新年度、諫早市や雲仙市、地元関係者や有識者らが参加する協議会を設立し、地域住民に丁寧に説明を行いながら事業の可能性を検討します。
このほか、不認定となったカジノを含む統合型リゾート=IRの整備計画について、知事は、「法律の専門家に確認したところ、今回の審査結果が覆ることは極めて難しいとの意見があった」「現状においては行政不服審査請求のハードルは高い」と述べました。