「日本はギャンブル大国の一つ」専門家は“子どものギャンブル教育”必要性訴え「カプセルトイで欲しいものが出ない体験でこういうものなんだなと」(2024年4月16日)
ドジャース大谷翔平選手の口座から日本円で約24億5000万円を不正送金した銀行詐欺の疑いで訴追された水原一平容疑者。水原容疑者は大谷選手への接触の禁止、ギャンブル依存症の治療に取り組むなどの条件付きで保釈されています。
(水原容疑者の弁護士の声明 ※保釈後)「大谷選手やメジャーリーグ、そして家族に謝罪したいと願っている」
実はギャンブル依存症は他人事ではないと、国際カジノ研究所の木曽崇所長は話します。
(国際カジノ研究所 木曽崇所長)「実は世界的にみると日本のギャンブルマーケットはものすごく大きいんです。ギャンブル大国の一つという表現になるんだと思います」
ギャンブル依存症になりうるリスクについては…。
(木曽崇所長)「ギャンブルに依存する状態は誰でもなりうるのは間違いないです。全ての人にリスクは当然存在している。高いストレスを受けた中でギャンブルを遊んで紛らわそうとする手段として賭博を使ってしまう場合には依存のリスクが高まると言われています。これもある意味お酒と一緒なんです。お酒を飲むなら楽しく飲まなきゃいけなくて、自分のストレス発散で飲み始めると危ないじゃないですか」
そのうえで、気を付ける点については…。
(木曽崇所長)「負け追いをしない、ここが大前提、鉄則です。一つのギャンブルで負けた結果を、次のギャンブルで取り戻そうとする行為が始まると、雪だるま式に賭け額が高まっていって破産していく」
―――取り戻せると思ったら負け追いする気持ちはなんとなくわかるがダメ?
(木曽崇所長)「その賭け方が実は一番アホな賭け方と世の中では言われていて、人間の財布は有限なので、どこかで頭打ちになる。その時に発生する負債を考えてくださいと。これは絶対やっちゃいけないという話です」
また子どもへのギャンブルの教育も必要だと主張します。
―――子どものうちからトレーニングできることは?
(木曽崇所長)「これは賛否両論だと思いますが、カプセルトイ、どうしても欲しいものがある子にあなたのお金を使ってやってみなさいと。でも出ないんですよ、という体験を一度二度、味わわせると『あっこういうもんなんだな』ということではあると思いますね」
そんな中、全国で唯一、IR(カジノを含む統合型リゾート)の計画が進んでいるのが大阪です。2030年秋ごろの開業を目指していて、年間約2000万人の来場を見込んでいます。
IRの開業に向けて大阪で増えているのがアミューズメントカジノ。ここ5年間で約4倍に増えています。なんばマルイにあるお店「カジノカフェなんばマルイ」では、掛け金を換金することはできませんが、ルーレットやポーカーなど10種類以上のゲームを楽しむことができ、若い人の姿が目立ちました。
(客)「実際に相手の表情だったり仕草を見ながら戦っていく感じが魅力の一つかなと思います。のめりこんでしまって、気付けば『あっ』ということはチラホラ」
一方で、水原容疑者については…。
(客)「反面教師じゃないですけど、ああはならないようにしないとなという感じです」
(客)「気持ちはわかりますけど犯罪までいくとやりすぎ。自分のコントロールを失うまでいくとちょっとヤバいなと」
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